はい、3年ぶりに書きます。
といいますのも、コロナ禍の間はなんとなくお気楽な日誌をアップするのがいかがなものかと考えるところもありまして。
また前回のグチを後から見返すと、まぁみっともないなと。ただし本音を書いてはいるので、みっともないですが消すのもなんだなと。当院の考えを伝えるためにもそのままにしておきましょうと。
と、決して2年間書かなかったことに対する言い訳ではありません。
さて今年は目標のお気楽な日誌を書きましょうか。
上の写真はswitchのマイクラで私がつくった当院です。コロナ濃厚接触者の待機期間中に子供たちと遊んでいましたが、、、
上手くないですか?(自画自賛)
普段は仕事を言い訳に、子供とゲームをすることなどできなかったのですが、コロナ濃厚接触者の待機期間中にやることが無かったため子供と一緒になって遊ぶことができました。子供3人と私とでワーワーキャーキャー言いながらエンダードラゴンまで倒したのはとても楽しかった想い出です。そんな時間がとれたことはコロナ禍でも良かったことですね。
さて、動物看護師国家試験の裏ばなしを書きましょう。
裏ばなしなのか、闇なのか。
令和5年2月19日に実施されました第1回愛玩動物看護師国家試験におきまして、当院スタッフのうち今年度受験資格を有する3名が受験し、全員合格をいたしました。
受験資格の1つに動物病院勤務が5年以上という項目があり、1名のみ今年度の受験ができず(入社7年目だが産休・育休期間がカウントされなかったため試験申し込み時点で5年に数ヶ月足りなかった)ですが、他3名のサポートをうけ来年度には必ず合格すると信じています。
当院では病院の方針としてスタッフに対し積極的に受験を勧めていました。テキスト代から予備試験・本試験の試験代、試験に向かう交通費・宿泊費、昼の院内での勉強会の時間も残業代として支給しました。しかし同業の動物病院にヒアリングをすると実はそこまで受験を勧める病院ばかりでは無いようでした。といいますか、聞いた限りでは一つもありませんでした。
その理由としては、第一に受験資格のあるスタッフがいない(民間資格の無い看護師の場合、5年以上勤務が必要)ということです。そして民間資格を保有するスタッフの受験は個人の自由選択のためという理由です。
そして次の理由としては、、、国家資格を取得した場合に給料を上げなければいけない、、、からのようです。
まず受験資格のあるスタッフがいないのは、今までの動物看護師という職業の離職率の高さです。
就職してから5年経たず退職する割合がとても多いのは事実としてあるようです。それは動物看護師という仕事が決して動物と触れ合うだけの仕事では無く、平均寿命が14、5年の動物の死と多く向き合う仕事であること、凶暴な動物も想像以上に沢山来院すること、、、
、、、などは恐らく退職の理由としては少ないと思います。
多くは職場環境であり、給与水準だとか勤務条件、病院の雰囲気、獣医からのパワハラ、同僚との相性、理不尽なモンスター飼い主、、、が要因のほとんどだと思います。
これは決して動物病院だけに当てはまる事では無いことだとは思いますが、当院にも思い当たることは多々あります。
幸い現状の当院のスタッフは勤務歴5年〜11年になり、出産・育休後も勤務を希望してくれるスタッフも2名もいます。だからこそ少しでも給与水準や職場環境を良くするためにも、資格取得することは良いことだと私は考えました。
次に、仕事はほとんど変わらないのに受かったら給料上げなければいけないこと、、、のようです。これは、会社の代表取締役として正直わからなくは無いです。
当院の場合小規模のため、3名分の資格手当が来月より増えることになります。年間だと単純計算で数十万円の人件費が昨年よりも増えることになります。個人の動物病院でも人数が多いところは人件費だけで年間数百万増えることになる、、、でしょうね。
という話しをすると、動物病院は儲かってるんだから、、、とか必ず言われます。
いやいや、上の世代の開業獣医は儲かってた時代はあるみたいですが、我々の世代は全く異なります。上の世代の話しを聞くと、昔は器械は遠心器だけで開業した、などというアルアル話しを聞かされます。前回の日誌でも書きましたが、我々の世代は開業時の器械だけで数千万円かかります。そして特に当院は土地の場所からも建物も新築したため、よくある開業パターン(テナント開業)の3〜5倍以上はかかっています。
また本当にここ数ヶ月で、動物薬・ワクチン・療法食の原価が本当に軒並み恐ろしいほど上昇しています。
、、、といったことも実際のところ現実としてありまして、つねにカツカツです。 本当に。
上の世代の先生方が減価償却の高い高級外車を経費で数年でクルクル回しているなか、うちは業者オークションの中古国産ミニバンも償却もとっくに終わって、はや8年目。
働けど働けど我が暮らし楽にならざり、じっと手を見ると、、、
猫のひっかき傷と、犬の噛み傷でどこもかしこも傷跡だらけ笑
…はい。またグチっぽくなるのも全部年とコロナのせいにしておこう。
それでもうちはスタッフには、「うちで働いているからには合格してもらう」と受けさせました。せっかく受験資格があるの初めの年に受けないのはもったいないですし、うちを辞めた後でも人生に困らないようにと本当に考えたからです。
スタッフは当初「え〜、マジで〜」「ぜったいムリ〜」「ヤダ〜、めんど〜」などと言っていましたが(本当に私に言う)、いざ勉強をし始めると皆一生懸命に取り組んでいました。
先週の合格発表の時は私もとても緊張しました。今年は私の長女が高校受験だったのですがそれよりも緊張しました。
ウソです。
長女と違って仮に不合格でも、受験したスタッフ達の直近の人生が変わるわけでは無いので緊張はしませんでした。
でも、、、もし誰か一人だけ落ちてたら、、、なんか気まずいな、、、とは思っていました笑
そして結果、無事に全員合格。
そらせやろ。
うちで働いているからには、受かって当然ですよ(ドヤ顔上司)
ウソです。
スタッフの努力の結果です。
3人とも本当におめでとう!そしてお疲れさまでした!
おしまい。
最近のくろ子です。くろ子も16才8ヵ月になりました。
年とったね。もう少し一緒にいようね。でもそこにいられると私が座れないんだよ。
最近の水槽です。
きみは何をしてるんだい?
上記の理由と、動物看護職の知識・技術の高位標準化の推進のため、また適切な獣医療の提供体制の整備のため何卒ご了承ください。
おしまい。
]]>タイトルの花王のフレーズはもう何年も前にCMは終わってるそうですが、耳に残っているキャッチフレーズは凄いですね。
とどうでも良い事に感心しつつ、何故かやめられない年一の日誌を書こうとと思いますが、、、13年経つと日誌のテンションと人格の乖離が出来てきてしまった感じがしますね、、、
頻繁に更新してた時はアラサーですもんね…。もうフワちゃん的なノリには体力的にも精神的にもついていけない今日この頃です。
当院のコロナウイルス感染予防対策についてマイベストプロのコラムを書きました。真面目に書いておりますのでよろしければお読みください。こちらもいつものように前置きが長いです。
当初はマイベストプロの人格に違和感がありましたが、最近はあっちのほうがしっくりきてますね、、、年はとりたく無いなぁ。
自分の子供には学校の宿題や勉強を、嫌なことや大変な事ほど先に片付けるクセをつけなさい!と偉そうに言いつつ、自分は出来ないという親あるある笑
そして別に日誌は嫌でも大変でも無いから、これには当てはまりませんよというズルい大人の言い訳をするパターン。
はい、今年もやっと書きましょう。
楽しい雰囲気で書きたいのですが、コロナ一色で本当に大変な年でしたね、、、ウイルスのせいで世の中が病んでいる気がします。来年は少しおさまって、少しでも元の生活に戻れれば良いですね。
さて何を書きましょうと思い、日誌の書きかけの「機械の裏話」をみて、
病院ホームページの機械類の写真を新しくしました! →こちら
(といっても古い機械もまだ混ざってますが、、、)
13年前に開業したときは、長崎県内の本当にたくさんの先生方から使わなくなった機械類をいただいたりしてスタートしました。長崎の開業の先生方は本当に優しくありがたかったです。
その後少しずつ新しい器械を購入・リースを増やしていきましたが、ホームページの写真の変更をする暇が無くほったらかしにしていたところ、知り合いの先生から
「ホームページの機械類が心配になるほど古いから変えた方が良いよ、、、」
とありがたいアドバイス?をいただきました笑
そして変えないとな〜と思いはじめ写真素材を集めはじめたのが、ファイルの更新履歴によると6年前笑
とりあえずホームページを作ったは良いけれども、その後更新しないのは動物病院あるあるです。開業時に未完のまま何年も「更新準備中です」となっている病院も多数笑
やっとこさ変えましたが、この写真の機械ももはや全てリースが終わっていまして壊れたら即買い換えないといけない型も結構。。。
私の実家は遠く離れた大都市圏で人の内科医院を営んでいるのですが、動物病院のほうが機械類はたくさんあります。なぜなら人と違い動物病院は個人病院でも全科診療を行わなければならないため、あらゆることに対応する必要があるからです。実家の内科医院ではもはや血液検査の機械もありません。血液検査は検査センターがすぐさま献体をとりに来て、結果も早く検査費用も安いのです。
お薬の処方も実家でも昔は院内で行っていましたが、今はそれも無くなり処方箋で薬局でだしてもらいます。それも薬の在庫をもたずに手間も大幅に減ったようです。
動物病院でも人用のお薬もたくさん使用しますが、体重が小さいので動物用のお薬も用意しておかなければなりません。動物専用薬は人用のお薬よりも販売数はもちろん少ないので、人用のお薬よりも原価も割高になってしまいます。そしてお薬もあらゆる診療科目に対応するだけの種類を揃えておかねばなりません。
そのため動物病院のほうが機械代も薬代も必要になります。
(※グチ?)
変えた写真の機械は安いもので原付が変えるくらい、高いモノでは高級外車が買えるくらい。2枚の写真を全部合わせると家が建てられるくらいの金額がかかっています。そして一つ一つの機械は必ずしも毎日使用するわけではなく、それぞれの機械の検査費用では返済分は全く賄えません、、、
でも無いと診察・治療ができません。
(そして診療費は全員保険では無いので、人に比べて高いと言われます、、、)
ま、仕様がないんですけどね!
ちなみに13年前に開業した時より、借金は増えています笑。私が死んだら保険でチャラになるので死ぬまで働くのかな、、、
はい、話題を変えましょう。
(※グチ?)
ペットホテルの休止について書き始めましたらば、只の長いグチになってしまったので後ほどマイベストプロのほうに別であげることにします。
はい、次にいきましょう。
(※グチ?)
今年は本当に忙しい1年でした。といいますのも長崎市内の中心部の動物病院が昨年だけで3件閉院したために、外来患者数が予想以上のペースで増えてしまいました。市内の先生方のご年齢などは知っていますので病院数が減るのはもう少し後かなと、そしてその間に新しい動物病院がいくつかはできるのかなと考えていましたが、、、
この13年で市内中心部にできた動物病院は1件だけ…、さらに上の先生方で還暦過ぎてお仕事されている先生は何人も…。
市内東部や北部などはその傾向は無いようなのですが、もう何年後かに中心部は医療崩壊ならぬ獣医療崩壊するかもしれません。
当院のスタッフは全員長く働いてくれている精鋭ですので、勤務してきた病院や知り合いの病院などと比較すると仕事するスピードは早いほうだと思っていますが、いかんせん継続で外来を診る獣医が今は原則一人しかいないのでスタッフを増員したところでこれ以上の時間短縮は難しいと思います。当初の予定では一番下の子供が小学校に入学したところで副院長にも継続的に外来を診てもらう予定にしていたのですが、、、予想よりもかなり早い外来患者数の増加に予定が狂ってしまいました。
そこで勤務獣医師を雇うといっても、長崎では勤務獣医師はほとんど来ません。まず近い獣医大学が山口・宮崎・鹿児島大学になり、3つとも国立大学ですので獣医学部の定員は30名程度しかいません。3大学合わせて一学年90名ほどになり、おおまかに分けますと1/3は公務員や大動物に、1/3は製薬会社などの企業に、残りの1/3が小動物臨床に進むくらいの割合かと思います。(大分適当)
そして半数以上が女性です。(本当)
九州・中国・四国全域でその10~30名が就職先を探すとすると、やはり若い獣医師は都市圏の大きな病院で経験を積まれることが多く、長崎にくる人はほとんどおりません。もし来られるとしても1.5次診療や2次診療を行っている県内の中核病院に優先的に勤務していただくことも必要だと考えます。
ですので当院の規模ですと勤務獣医師にきてもらうのはかなり難しいのが現状です。
じゃあもっと頑張って病院を大きくしろよって声が聞こえてくるのですが、、、
…いやもう無理です。(仕事量も借金も)
開業する時にさんざん探しましたが、長崎市内中心部は平らで空いていてある程度の広さがある土地はまぁありません。あっても恐ろしく高く返済できないので、今以上は銀行さんも貸してくれないでしょうしね。
…というか、13年経って借金増えてますしね、、、
、、、
…はい、これもやめましょう。
やはり今年はコロナについて触れなければですね。
先にも記載しましたが当院のコロナウイルス感染予防対策についてマイベストプロのコラムを書きましたので、よろしければ先にご覧ください。そのうえで、
全力でグチ?〜?を!
まずは軽いものから。
(※グチ?)
マイベストプロのコラムの?の緊急性の無い健康診断血液検査の結果説明を、今年から対面ではなく郵送でおこなうようにしましたが、、、
…結果をパソコンで書くのが超たいへんなんです。。。
郵送自体はカルテ管理ソフトから抽出して住所印刷できるようにしたので(あとスタッフに丸投げしちゃうので)、たぶん大丈夫だと思っているのですが、数百件ある結果のコメントをパソコンで打ち込むのが、、、
…本当に大変です、、、
口頭で説明するほうがその場で終わるので楽ちんなのですが、までも飼い主様にわざわざ来てもらうのも大変ですし、結果の解釈を飼い主様に記録として残してもらえるのは良いことかなと思いますし、緊急性が無ければできるだけ対面を減らすようにしたほうが、と、、、思いますが、、、
、、、頑張ります。
…はい、次のは本気で怒っています。
(※グチ?)
今年度長崎市狂犬病集合注射がコロナウイルス感染症のために中止になりました。
その決定があったのは長崎市内での1件目の発生が確認された4月15日の翌日の4月16日でした。もちろん当時はウイルスの感染力も毒性もわかっていなかったために、その決定自体は問題ありません。
しかしその後の対応がですね、、、発表された次の日程の4月19日が銭座小学校・山王公園(岩川町)でした。長崎市は病院接種をするようアナウンスをしたのですが、「必ず電話予約をしてから受信するように」としました。
ちなみにその当時「長崎市 動物病院」でインターネットで検索すると市内中心部の病院で表示されるのは10件中で西山の病院さんと当院の2件のみでした。
必然的に当院に電話が集中しました。
当院では外線は3回線使えますが、私除いて3人が3回線に対応するとどうにもなりません。受付も処置も手術も調剤も会計も全く進みません。
ただでさえ春は予防シーズンのために猛烈に忙しいのですが、仕方がないので電話対応のスタッフを固定し対応出来ない鳴りっぱなしの電話を放置せざるを得ず、受付・処置・調剤・会計を進めます。
電話に出られないと出るまで電話は鳴り続けます。その数日は電話が一日中鳴りっぱなしの、対応しっぱなしでした。
電話出たら出たで
「なんで電話でないんですか?」ですとか、
予約性では無いので、診察順になりますと伝えても
「予約してから受信するように言われたから、予約したいんですけど!」とか、
よくある質問をつくりましたが、「場所・診療時間・予約の可否・今混んでいるか」などホームページに書いてあることの電話質問が一日中。
(当院の広告媒体はネットしか出していないので、病院検索したそのスマホの画面に全て書いてあるのですが…)
までも長崎市の案内で電話予約してからと言われれば、その問い合わせはごもっともだと思います。飼い主様は悪くはありません。
なぜ電話予約のアナウンスをするのか動物管理センターに問い合わせても、獣医師会の狂犬病対策委員に電話予約無しで受信されて困る病院があるのか問い合わせても、誰も責任ある返答をせずそのまま電話予約のまま。
控えめに言いまして、
ふざけるなと。
これに関しては本気で怒っています。
127箇所全て屋外で行う集合注射を、長崎市内の19の病院の院内で行うリスクとどちらが感染リスクが高いのか、そして仮に病院で感染が起こった場合の責任はそれぞれの個人病院の責任になること。
仮に集合注射で感染が起こった場合に、長崎市に責任問題がきますもんね。お前達の責任逃れの適当な決定のせいでうちの病院は仕事にならなかったし、当院を受診された患者様方にも多大なる迷惑をおかけしたのだと。
検索してホームページが出てこない病院ばかりなのにどうやって動物病院を探せというのかと。誰が今時電話帳で電話番号を調べるものかと。
動物管理センターにいたっては、今年度初めに当院との契約書を知らない印鑑で偽造した契約書を作成した公文書偽造もやらかしています。
ちなみにコロナウイルスの長崎市内での発生は県内の地区では遅いほうでしたが、1件発生して中止にした集合注射は県内の他の地区では実施したところもあります(屋外接種のため密にはなりにくいですし、それも良いと思います)。4月にマイベストプロのコラムに狂犬病注射について記事を書きましたが、恐らく長崎市内の狂犬病予防注射の摂取率は確実に低下したものと思います。
もう少し考えた対応はできないものかと。いやできないのか、わかっててやってるのかとも思います。
言っても無駄なのでこれもやめましょう。
(※グチ?)
マイベストプロのコラムに書きましたが、新型コロナウイルス感染症予防のために出来る事を一生懸命行っているのですが、
…これだけ目立つように貼っているにも関わらず
読まない方が多くいます。
診察室は換気のために常に窓を開けっぱなしにしておりますが、テラスから待合に入る患者様の話し声は聞こえます。中には上の注意事項を読んだ上で
「良かさ」
と言いながらマスクをせずにそのまま複数人で入られる方もいます。
控えめに言いまして、
良かねぇよと。
夏場は外が本当に暑かったこともあり、皆さまなんとかしてエアコンの聴いた院内にとどまろうとされていましたが、蜜防止を徹底するために私はスタッフに外で待っていただくように大きな声で促したことも何度かありました。
そして春先と比較すると最近はそういった方は減ってきたように感じます。皆さまに新しい生活様式というものが浸透してきたのだと感じています。
(※グチ?)
グチ?と近くて遠いのですが、どうしようもない輩(敢えて)もある一定の割合で存在します。
4日前のヤフーの記事にこんなものがありましたが、
新型コロナ患者 医師に唾吐きかけ、音信不通も…医療従事者の疲弊顕著
(大阪で発熱症状を訴えて来院した男性患者がマスクにゴーグル姿の医療従事者を見るなり怒りを爆発させ「俺をばいきん扱いするのか!」と唾も吐きかけた、また他の医療機関ですでに陽性と診断されていた別の男性は、それを隠し別の病院で検査をうけ自宅待機指示を無視しにぎやかな飲食店で結果の電話をした医師に文句をいうといった記事)
恐らく接客業あるあるかと思いますが、ほとんどの患者様は良い方ばかりなのですが1%未満のごく一部の輩が応対した人間のメンタルを疲弊させるのです。
当院でも、、、
ご夫婦で来院された方に「コロナ対策のために院内はお一人でお願いいたします」とスタッフが丁寧にお願いをしても、
頑なに二人で居座る。これは比較的多くいます。
ほかには、、、
マスクしていない方に「マスクの着用をお願いしております」とスタッフが丁寧にお願いをしても、
「ウイルス扱いする気ですか?」といい出て行く人。
一番強烈だったのは、、、
徒歩で来られ、待合室にはわんちゃんの処置中の飼い主様と会計待ちの飼い主様が待っておられたのですが、「診察待ちのかたは外待合でお待ちいただけますでしょうか」と伝えたところ「中で待ってる人いるじゃない」とまずスタッフにクレームを言い、コロナ対策の待ち方を丁寧に説明した後に、私の診察が終わったあとで「寒い中待ったのに!何なのこの病院!死ね!」とキ○ガイのように受付で叫び、診察代も払わずに出て行った輩がいました。その後スタッフに30分ほど電話でクレームのオマケもついていました。
最後のは面倒くさいので、弁護士先生に対応をお願いしました。。。
仮に医療ミスでのクレームがあったとしたら、それはもちろん真摯に対応せねばなりませんが、、、これはねぇ。
控えめに言いまして、
知らねぇよと。
寒いだとかコロナだとか、地球に言えよとしか思いません。
当院にきた上記のクレーマー達はたまたまかもしれませんが、皆年配の人間でした。私の末っ子は5才ですが、外出する際にはマスクを忘れないように自分で確認をするようになっています。またアルコール消毒なども自分でこまめにきちんと行うようになっています。5才の子供がこのようにせねばならない世界に悲しくなりますが、それを言っても仕方がありません。
私の子供にはウイルスの性質やマスクや消毒などの予防の意味・目的を教えております。マイベストプロのコラムのはじめに書きましたが、これらの予防対策が正解なのかは私には断定することはできませんが、世の中にはいろいろなものの考え方をする人は多くいて当然かとは思います。長崎大学医学部には医療教育開発センターというものあるようですが、年配の方はもう遅いのかもしれませんが、可能であれば小・中の義務教育に最低限度の”医療教育"を行う必要性を感じました。
ホリエモンの餃子屋マスク騒動などもありましたが、マスク着用や外で待つということは店側にしたら只のドレスコードやハウスルールということなのですが、それが嫌ならば入店できませんということだけかと思います。
ただし動物病院には応召義務というものがあるため、診察治療の求めがあった場合正当な事由がなければ拒んではいけないのですが、緊急性が無い場合で迷惑行為などで信頼関喪失している場合には診療を拒否することは認められています。
市内に動物病院は当院だけでは無いので、そういった方はぜひマスク無しで待合室で全員待てる施設に行けば良いと思います。他院では第1・2波の時は何も対策せずに、今さらになって対策をしはじめているところもあるようですが動物病院が対ウイルスや公衆衛生の見識がそれで大丈夫なのかと心配になります。
当院のスタッフはみな(私を除いて)笑顔が素敵ですが、そのスタッフもさすがに裏でキレています。私はもっとキレています。
感染してしまったとして勤めてる方は仕事を休めばすむのかもしれませんが、、、
個人で経営してる人間は万が一でもクラスターなんか発生させたら家族ともども生きていけねぇんだよ!!
はい、
…ちょっと興奮してしまいました。失礼しました。
グチばっかで、クソつまらない日誌。なんでしょうねこの生産性の無く、鬱な日誌。やっぱり私も病んでるんですかね。
時間もだいぶ経ってしまいましたし、これくらいで止めておきます。。。
よし来年の目標は以前みたいにもっとポップで短い日誌を書く!ということに。
ところで、、、
誰が読むんだこの無駄に長い仕様もない日誌?笑
…まいっか、ただの日誌だし。これも全てコロナのせいということで。
ということで今年の分はおしまいに、最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。
それでは来年もよろしくお願いいたします。
おしまい。
]]>
*******************************************************
皆様から頂いた記念写真がとっても沢山になりましたので、せっかくなのでアルバムにまとめました!
待合室にありますのでご家族のお写真を探してみて下さい!
*******************************************************
M-1グランプリも終わり、いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりました。
この日誌も気づけば10年が経過し、本当は毎月更新したいところですが、、、せめて年に1回は更新を、、、
と目標に掲げたもののもう年末であります。
さて2019年は間に合うでしょうか。
文章を書くことは好きなのですが、一旦書いた後で推考をしたりなんだりしているうちにまた後回し。
今年も何度か日誌を書こうと試みたらしく、記事の作成には今3つの書きかけが保存されていました。
「機械の裏話」
「新年のご挨拶とラピュタと架空の鳥の診察でポリンキー」
「祝 令和」
、、、
なんだコレ(笑)
何が書きたかったかタイトルだけでは全然覚えていません。
書きかけを読んでみますと、「機械の裏話」はまだ途中ですがそのうち続きを書こうかなと思い出しました。 (…そのうち)
「新年のご挨拶とラピュタと架空の鳥の診察でポリンキー」は、、、日付をみると今年の元旦に書き始めたようですが、
自分で書いた内容を全く覚えてないうえに、この上なくつまらない。。。さらには文章の構成がいつも以上に適当なのは、おそらく元旦にしこたまお酒を飲んだそのままのテンションで書いたのでしょうね。。。
一年経って自分で発掘して、自分の酔っ払った一人だけテンションが高い様を客観的にみて、一人で自分に恥ずかしくなってしまいました。
いや何やってんだ、、、今も含めて(笑)
ま、元旦に書こうという心意気だけ自分をほめてあげたい。
結構な長文なので、そのうち酔っ払ったときにそのままアップロードしちゃおうかな。
「祝 令和」は循環器認定医講習会の行き帰りの飛行機で書き始めたようで、マイベストプロのコラムの裏話を書こうとした内容ですね。
それを使いましょうか。
真面目に書いている表話はこちらからどうぞ。
と、いうわけで、
書きましょう2019、間に合うか2019。
(前置きが長い)
学会行ったときは日誌用に毎回これ撮影するんですけどね、使われたためしが無いのでまとめて。
病院を休診にした時は本当にちゃんと参加してるんですよ、との証拠写真の意味も含めて。(誰に?スタッフに?副院長?)
決して内容が興味わくものが無くなったからといって、終了時間前に抜け出して久しぶりに会う友人達と飲みに行ってしまったり、、、なんて、、、
…し、してないですよ! …時々しか。
はい。
今回(といっても1月の話しですが)は仙台が会場でありまして、ただ参加するだけでなく
なんと発表も行ってきました。
学会発表はですね、
日本のその分野の名だたる獣医師達の前で研究を発表をする、
というものです。
今回は3月まで当院で6年間循環器診療を行っていただいた石川先生の研究内容の一つを発表してきました。
内容としては、人医循環器領域で使用されている心臓のエコーの測定法で獣医領域ではまだあまり使用されていない測定法を含めた複数の検査値の有用性を測定者間誤差をふまえ数値化する目的のための回顧的な研究、、、みたいな感じです。(感じって)
学会の一般演題はですね、大学の先生や二次診療をメインにしている発表慣れしている病院の先生がほとんどですが、ガチガチに緊張した獣医学生やたまに私のようになれてない獣医もいます。
今回の学会では、私が外科の研究室に在籍した大学時代の同期で、現在は別の獣医大学で外科医をしている友人も同時開催で行われていた獣医麻酔外科学会で発表を行っていました。
彼の発表は「鼻腔及び前頭洞を介して前頭骨および口蓋骨を部分的に含む眼窩切除術を試みた瞬膜腺癌の犬1例」という演題で、ざっくり説明しますと
顔面の腫瘍を鼻の骨と口の骨と目の周りの骨ごとまとめて切除しようと思い、やってみたらとれたんだけど途中が少し思ったようにいかなかったんだけど、どうしたら良いかな?
って内容でした。(…たぶん)
発表後には質疑応答の時間があるのですが、発表を聞いた私の感想は、
(いや、こんなん一部の大学の専門医しかやった経験あるヤツおらんやろ。質問なんか誰ができるかいな。)
と聞いていました。
しかし、フロアからは「私もこの方法経験ありますが…」と挙手をし答える一般開業獣医が数名おり、自分の獣医師としてのレベルの差に改悛の念を覚えました、、、
(まぁ麻酔外科学会は病院を休診にして学会に参加する1%未満の数の外科好き獣医の集まりですもんね、、、学会参加しない獣医のほうが圧倒的に多いんだからね)
と自分を慰めました。
さすがに大学病院で外科医をしている彼は発表も質疑応答も堂々としたもので、同じ時間を経てきた友人に尊敬の念も抱きました。
さて、、、
自分の番です。
私は獣医循環器学会のほうで、一般演題は会場がいくつかありさほど大きくない会場でした。
発表自体はですね、堂々としていかにもできる獣医の「フリ」をすることは大丈夫かなと。
ま獣医学生と違い、こっちだって獣医になってまあまあな年数やってますからね。
と、自分を奮い立たせました。
一番の問題は質疑応答です。どのような質問がフロアからくるのか、そしてそれに問題なく答えられるか、、、
(…全力で逃げ出したい)
気持ちをこらえ、次演者席で発表の順番を待ちます。
最悪答えられない質問がとんできた場合は、石川先生に共同研究者としてヘルプをしてもらおうとフロアの石川先生の姿を探します、、、
…が、、、!、、、見当たらない!
慌ててLINEをするも、、、既読にならない!
頭やや真っ白
でもやるしかない。
この年になってこんなに緊張することもあるんだな、などと考えていたら自分の番に。
とりあえずゆっくりはっきりと、そして堂々と、自信をもって
発表が終わり、質疑応答の時間に
フロアから手が挙がります。
マイクに立ったのは、日本の獣医循環器界の重鎮の姿が、、、
もはや質問内容も覚えていませんが、何かを答え、
別の先生がマイクの前に。それも何かを答え、、、
私の発表は終了しました。
発表を聞いていた友人にどうだったかを確認すると、質問の答えにはなっていたよと、
石川先生からもLINEで大丈夫でしたと。
(優しい石川先生)
ここのところのプレッシャーから解放され、一人で会場の近くにあった伊達政宗の銅像を見に会場から脱出。
(こっそり自撮りをするオッサンの図)
そして、その後の演題に興味があるものが無かったため、終了時間を待たず会場を出て仙台駅で発表した友人と合流しプチお疲れ様会。
(学会を早退し、早々に酒を飲む獣医師2人)
友人が私の質疑応答の動画をスマホで撮影していたため確認したところ、石川先生はフロアのマイクの横に座られていて私が質問に答えている時にヘルプをしようか移動しようとしている様子が映っておりました(笑)
(0:46頃にヘルプをしようかと席を立とうとする優しい石川先生(笑))
重鎮の先生の質問内容はやや意地悪い質問であり、、、後から考えたらムカムカしてきました。これまでは特になんとも思っていませんでしたが、大っ嫌いになりました。もうこの先生のセミナーとか聞かないんだと心に決めました。(器の小さい私)
というわけで、学会発表は無事に?終わりました。
マイベストプロコラムの真面目な表話の雰囲気とは全く異なりますが、実際の現場はこのような様子でした。ま、物事には表と裏がありますからね。
何事も一方からの意見・考えだけを聞いて判断するのではなく、両側からの意見を確認・想像して物事は判断するように私は常日頃から心がけております。(なんのこっちゃ)
石川先生は4月から大阪の人の国立循環器病センターに移動され、当院での6年間の診療を終えられました。最後の置き土産としてか、今回私に発表の機会を設けて頂き本当に感謝しています。とても誠実で優秀でまた愉快な先生で、大変寂しいですが先生の今後の益々のご発展をお祈り申し上げます。
石川先生、6年間本当にありがとうございました!
おしま、、、
…というところで、時計の針は大晦日の夜12時を回ってしま、、、
「時を戻そう!」(by.ぺこぱ)
(ブログのアップロード時間設定で)
来年もこれを読んで頂いた方とワンちゃん・ネコちゃん、ごファ族の方にとって良い年になりますようお祈り申しファげます!
ファりがとう!
、、、
ふぅ。
「失敗は故郷だ。 …誰にでもある。」
それでは皆様良いお年をお迎えくだファい。
おしファい。
おわびにくろ子の最近のかわいい写真をアップロードしよう。
それではみなさん、よいお年フォ!
]]>8/25・26(土・日) 院長不在
となります。ご迷惑をお掛け致します。
*******************************************************
3月は診療時間の変更が多く、ご迷惑をおかけ致します。大変申し訳ありません。東京出張の帰りの機内で書いています。機内はやることが無いので捗りますね。
あ、3月ですが、新年明けましておめでとうございます。
行きの機内でマイベストプロのコラムも2年ぶりに書きました。
裏ばなしの前に、まずは先にこちらをお読みいただければと思います。
。。。
。。。
いや、その前にいまもう7月ですけど!!
いや、書いたのは3月なんですけどね、、、
忙しくてアップ出来なかったんですよね、、、
ええ、いつも通り言い訳ですけどね、、、
ま、とりあえずせっかく書いたので、あげておきます。
機内でほろ酔いで書いたので、文章がおかしい部分はご了承下さい。
。。。
。。。
うん、良いコラムですね(超自画自賛)
ちなみにこの日の参拝の行き返りに当院の患者様4〜5名とお会いし、ご挨拶をさせて頂きましたが、
皆様、わんちゃんは連れていませんでした
本当に嬉しいです。一次診療に従事している私にとって、自身の病院の患者様が適正飼育をしているということを、コラムに書いた出会った飼い主様達を踏まえて、本当に大変嬉しく感じました。
(、、、ま、実際は私が何かしたわけでは無いとも思いますが。。。)
でもたまたまだったとしても、本当に嬉しかったです。
動物が好きな方もそうでない方も共生するためには、好きな方がそういった社会環境をつくるしかないと思います。これを読んで頂いている方は(ほぼ100%)動物が好きな方だと思います。意識し、人にも動物にも幸せな社会にしましょう。
うん、良いブログだ。(自画自賛2回目)
あ、裏ばなしはですね、
子供を抱っこして参拝の列に並んでいた時にですね、犬を抱っこしてた方の反対側に若いカップル(やややんちゃそうな?)が、いました。そのカップルの女性の方がわんちゃんから子供をガードしていた私を見てなのか、会話が聞こえてきました。
女「つーか、このクソ混んでる中に犬連れてくるヤツって何考えてんだろ?全く。意味わかんねー。何かあったらとか考えねーのかな、ア○なのかな。噛んだりしたらどうするとか考えねーのかな」
男「考えてないから連れてくるんだろ?」
女「まーそうなんだろうね。つか、着物にション○ンかけたりしてその着物がクソ高かったり、親から引き継いだものだったりしたら、最悪じゃね?」
私(うんうん、全くその通りだと思う)
女「つーかさ、それ以前にてめぇの犬がかわいいと思ってんのは、てめぇだけだよっつーことに気づいてねーのかな」
私(これ絶対こっちの人に聞こえるように言ってるな(笑))
男「…あれ?お前んち犬飼ってなかったっけ?」
女「飼ってるよ、だからこそ言ってんじゃん。つかさ、最近そーいう年寄りが多くて、見ててムカつくんだよね。自分で自分たちの首絞めてるっつーことわかってねーから、マジ迷惑!」
私( …そういえば、今日見た犬の飼い主はみんな年配の方だったような、、、)
たまたまかもしれないと思いますが、二十歳前後かと思われるの若い子の指摘にハッとしました。
言葉遣いは良くないかもしれませんが、言葉遣いなどよりも大事なことを理解している方だと思いました。
これを読んでもし思い当たることがある方は、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
公園でもわざとリードを長くして、コミュニケーションのきっかけを作ろうとする方をよく見かけますが、何かおこる可能性はいつもあります。公園に来てたわんちゃん同士で噛まれたなどは、毎月必ず来院します。小型犬でそのまま亡くなってしまった経験も何度かあります。犬が好きじゃない方も公園にはもちろん来ます。
病院の待合室でも、犬が近づいてくるとパニックになる猫ちゃんはたくさんいますし、わんちゃんが苦手な猫ちゃんの飼い主様もたくさんいらっしゃいますが、リードを長くして近づけてくるわんちゃんの飼い主様は、それを解ってらっしゃらない場面はよくあります。
待合室ではスタッフが見かけた場合は必ず制止をさせます。
わんちゃんの飼い主様は、そういったことを気にかけるようにしましょう。
うん。良い日誌だ(3回目)
ちなみに、猫ちゃんの場合は、自由に外出できる環境で飼育することは、近隣での排泄公害を引き起こします。絶対に辞めましょう。
また診察をしていて本当に良くある質問なのですが、
「うちのアパート猫飼うの禁止なんですが、どうしたら良いですか?」
「…それでは飼ってはいけませんので、すぐに引っ越すか新しい飼い主を探すかしてください。」 以上。
うん。良いブ…
なんだか真面目な日誌過ぎてなんですね。
もうこの話は止めにしましょう。
なんだかブログの仕様変更か何かで、文章の行間がおかしくなってしまってとても読みにくいですね。スミマセン。
気を取り直して、以下近況でも書きましょう。
Yahoo知恵袋が乗っ取られました!
、、、
…返答するにあたり、いろいろと大変なのでマイベストプロと同様にあまり答えていなかった知恵袋ですが、少し前に誰かに乗っ取られていました。それを読んだ見ず知らずの親切な方が、これは本当に先生ですか?とメールをくれました。
驚いたことに乗っ取った人は私の名前と顔写真を使い、数百の質問に返答していました。すぐにYahooの中の人に連絡をし、その日のうちに乗っ取りのアカウントは停止されたのですが、いつからされていたのか不明なため、もしかしたらその回答を読んで参考にした方がいるかと思うと、大変怖いですね。もう止めようかな、、、全然答えないし、、、
…でも、その人の回答は強ち間違いばかりでも無かったようなので、、、ま、いっか。いや、良くない良くない。
しかしそのなりすました短期間に数百の質問に答えるというモチベーションはどこからくるのか、、、見習いたい(笑)
、、、気をつけます。
皆様からの募金を届けました!
確かにお届け致しました。(昨年9月ですが、、、)
皆様の善意・ご協力に感謝致します。
アヌビアスナナの花が…!
患者様からもその後どうなりました?と聞かれたりもしまして、
その後の結果は、、、
金魚に食べられましたーっ!!!
ある朝病院へ降りていくと、
モグモグ食べる金魚と
つぼみの無くなったアヌビアスの無残な姿が、、、
発見した瞬間の私は、口が開き真顔になり動きが止まり思考が停止し、
「虚無感」という感覚をまさに味わいました。金魚はアヌビアスを味わいました。
ま、金魚にしたらただの食餌ですもんね。
我々がお肉・魚・野菜を食べるのと同じこと、猫がネズミを食べること、ライオンがシマウマを食べることと同じ、ただの自然の摂理でした。
金魚水槽繋がりでは、ドジョ子の脱肛に続いて新しく入れた新入り金魚が白点病を持ち込んでしまい、もともといた金魚がお亡くなりになってしまうといったことがありました。新入りも極めて重篤な状態に陥ってしまったのですが、薬浴治療により元気に回復しましたが、、、
その話しはまた後日に、、、
おしまい。
薬浴中の新入りさんと、ロボット兵。
クリックで拡大(白点病)
ロボット兵
動画「今日のドジョ子(うしろにロボット兵)」
*******************************************************
8/15(火)休診日
8/21(月)・22(火) 終日院長不在
となります。
ご迷惑をお掛け致します。
*******************************************************
日誌書くぞーっ!!!
、、、
さて、すぐ書くと言いつつ1ヶ月以上経ってしまいましたが、もはや気にしない気にしない。
書けば良いさ(笑)
でもその前に、
水槽のアヌビアスナナがつぼみをつけました!!!
真ん中のヤツです。
ネット検索すると、アヌビアスナナが花が咲くのはやや希なことのようですね。
咲くかなぁ、咲いて欲しいなぁ。
…でも調べてみると、水質が良く無い時に咲くだとかいう説もありますが、、、
いや!そんなことは無いでしょう、ありえない。その説は間違っていると思います。水質が良い時に咲くという記事もありますし。
水質検査しても完璧ですし、私の水槽の水質は良い(ハズ)ですし。水は透き通ってますし、水温も日照時間も完全に自動化して、苔もうっすら生える程度で、1匹のイシマキガイと1匹のプレコで丁度良く綺麗にしてくれる程度に調節してますし。
咲け!そして水質悪い説を全否定しろ!
、、、オホン。
では本題に移りましょう。
「非観血的に整復を試みたプレコの脱肛の1症例」
前回の日誌で初登場したホンコンプレコのドジョ子ちゃん。
うちに来てからとっても元気で、ときどき金魚にちょっかいを出したりしつつ、食欲も元気も旺盛で楽しく暮らしていました。(前回の動画)
うちに来て1ヶ月ほど経過したある日、朝見ると赤い橋の下にひっついていました。
それはいつものことで特に気にはしなかったのですが、午後に見ると同じ場所から一歩も動いていませんでした。いつもピンと立っている背びれも少し畳んでいるように見え、なんとなく違和感を感じました。
さらに良く見てみると、肛門のあたりに何か丸いものが見えました。
ドジョ子は体長3.5cm程しかないため、矢印の部分は1mm弱くらいしかありません。
違和感は感じつつも、獣医師ではありますが、水生生物は専門ではないためとりあえず経過観察を行いました。
翌朝確認すると、同じ場所から一歩も動いておらずそれまでのドジョ子の元気さからすると異変を生じているのは明らかでした。
学生時代の魚病学の教科書を開きますが、ホンコンプレコについての記述は一行もありません。ただ場所から推察すると肛門部であるため、脱肛を疑いました。ホンコンプレコの記載がある本は持っていないため、ネット検索をしましたがホンコンプレコの脱肛に関する記述は一件も見あたりません。ホンコンプレコの英語の学名と脱肛で検索しても何一つ引っかかりません。
もう少し病態を正確に確認するために、移動を試みます。
昨日よりも確実に脱出部分が増えています。これまで脱肛を確認してから1日半経過しています。そして明らかに元気は消失しています。
外来で遭遇する緊急症例の時の緊張感が走りはじめました。
この疾患の情報・文献が一つもわからない今、自分に出来ること、すべきことは何か。
そうだ、魚病の先生に聞いてみよう!
「うん、それは脱肛で間違い無いね。うん、それはもう交換だね!」
、、、
、、、
…えぇ〜。…先生軽いよ〜。。。
そうですか、、、
、、、じゃあ駄目もとで何かして見ようかな。。。
しかし水生生物の脱肛で検索しても、あまり有意義な結果はありません。金魚の脱肛の記事は少しひっかかりますが、参考に値する記事はありません。
金魚の脱肛の場合、といいますか、金魚の病気の場合はなんでもかんでも「とりあえず絶食と塩水浴」が基本のようです。金魚で考えると、絶食して消化管を休めることで、脱出し浮腫を起こした直腸粘膜の浮腫が改善し、治癒する可能性はある、、、かとは思いますが、しかしプレコに絶食はあまり聞きません。またプレコに塩水浴もどうかと思います。
一般の方(おそらく)の記事で、金魚の脱肛をちょん切ったら治った!という記事はありましたが、、、管腔臓器をぶった切って良いのか?と思います。おそらく粘膜面だけの脱出だったらば治る可能性はあるかもしれないが、、、基本的にはダメだろうと。
ドジョ子の肛門を観察すると、粘膜面だけでなく筋層・漿膜面も脱出している(ように)見えます。これはちょん切ったら絶対に駄目だろうと思います。
…よし、犬猫と同じ手技で整復してみよう。
犬猫の場合、脱肛は診察でも時々遭遇します。整復方法はまず用手整復(押し戻す)をし、整復が困難であれば肛門を一時的に巾着縫合(肛門を糸で縫い付けてふさいでしまうこと)をします。
、、、ドジョ子を助けるには俺がやるしかない!
…しかし、はたしてできるものだろうか。
まずホンコンプレコは水から上げた場合、どれくらい生きていられるものだろうか。
調べても記載が見つからない。
仕方が無い、「出来る限り急いでやる」しかないか。
これ以上調べている時間はドジョ子には無い(たぶん)。
可及的速やかに脱肛を用手整復すべく、準備をする。
まず整復時の患者の固定。ガラス板にセロテープで固定することに。
ガラス板は消毒は必要だろうか。アルコールやその他の消毒液はドジョ子の皮膚は溶けてしまわないだろうか。
整復する器具は、腹腔内腫瘍を剥離する際に使用する滅菌綿棒は使えるだろうか。
整復中にドジョ子が乾燥しないように、水分をかけてやる必要はあるだろうか。しかし通常の手術の際使用する補液(リンゲルや生理食塩水)はドジョ子には有害だろうか。未滅菌の今生活している水槽の水の方が良いだろうか。。。
…やろう。
自分なりに考えられる限りの準備をした後、ドジョ子を捕獲する。
本来元気なホンコンプレコは簡単につかまえることはできない。網でつかまえようとしても、ものすごく素早いため捕獲は困難を要する。透明カプセルなどを使用すると比較的簡単に捕獲できるのだが、、、
普通に捕まえることができてしまう。
これはかなり消耗している証拠である。
急いでガラス板にセロテープで固定を試みる。
ここでまず予想外のアクシデントが起こる。
水で濡れたガラス板にはセロテープはくっつかない。
馬鹿だ俺は。
しかし、悔やんでいる時間はドジョ子には無い。
頭をフル回転し、次の方法を考える。
タオルだ!タオルならばセロテープはつくはずだ!タオルに固定しよう。
急いで滅菌のタオルを取り出し、ドジョ子の固定を試みる。
よし、今度はうまくいった。
急いで整復だ。
時間が無い。
気持ちは心臓外科医の大動脈遮断である(笑)。
犬猫のそれを整復するのと同様に、滅菌綿棒を使用し周辺部より優しく、時に強く整復を試みる。
何度かチャレンジし、徐々に脱出した直腸が還納されていく。
しかし最後の粘膜部が完全には戻らない。
眼科用の極細い縫合糸を使用し、巾着縫合を試みるべきか、、、
考えろ、、、
いや!この場合は金魚の脱肛をちょん切った話しと同じか?
粘膜面だけならば切除しよう。切れ!
眼科用の剪刀を使用し、還納しない部分の直腸粘膜を切除する。
コンプリーション オブ サージェリー
急いでドジョ子を水槽に戻す。
大丈夫だろうか。
生きろ、ドジョ子。
翌日、
超元気
獣医学ってすばらしい!
というか、俺すごい(笑)!
どっかで発表しようかな(笑)
と、いうわけで、ドジョ子はもう元気です。
めでたし、めでたし。
(隠れ家のプレコ土管の前でご飯を食べる今日のドジョ子)
おしまい。
(ちなみに、検索でこの記事にたどりついた方へ。本症例はあくまで専門外の獣医師が他に方法が考えられなかったために、試験的に行った手技であり、一例報告にすぎないため本疾患に対しての整復方法を推奨するものでは決してありません。またチャレンジングオペの賛否に関しても、本症例は私個人の飼育する生物に行ったものであり、私自身は水生生物の専門では全くありませんので、悪しからずご了承下さい。)
(あと、もし専門の先生がこの記事を発見された場合おそらくつっこみどころ満載かと思いますが、当方小動物臨床獣医師のためあまり厳しいこと言わないで下さいね(笑)。そしてできましたらば、優しく教えて下さい。)
以下検索用
非観血的に整復を試みたホンコンプレコの脱肛の1症例
青木 紘 1)
1)長崎県 開業 (平野町ペットクリニック)
(keyword: Pseudogastromyzon cheni , anal prolapse )
ホンコンプレコ(学名:Pseudogastromyzon cheni)が突然の元気・食欲消失を呈した。身体検査により会陰部より脱肛を認める。
水外環境下において非観血的に脱肛の用手整復を実施したところ、良好な経過を認めたため、その概要について報告する。
症例
ホンコンプレコ、年齢不明(推定1才齢未満)、雌雄不明、体長35mm。飼育開始より約1ヶ月目に、突然の元気消失・食欲廃絶を呈する。発症の前日まで症例の一般状態は良好であった。
第1病日目、会陰部にΦ1mmの瘤状物を確認する(図A)。排便の消失、症例の状態、瘤状物の部位より、脱肛と仮診断し経過観察を実施した。第2病日目には症例は前日の場所より移動することもなく、食欲廃絶と排便の消失も継続していた。会陰部の瘤状隗はΦ3mmに前日よりも拡大傾向を呈し、脱出した粘膜の浮腫と筋層の脱出も疑われた(図B)。この時点において症例の一般状態は前日よりも更に悪化し、このまま経過観察を継続し自然治癒を期待することは困難であることが予想されたため、第2病日午後に水外環境下において用手による脱肛の整復術を実施した。
治療及び経過
症例を水外環境下で仰臥位に保体し、滅菌綿棒を用い直腸粘膜を傷付けないように慎重に周囲組織から徐々に力を加え、肛門内に脱出した直腸の還納を試みた。脱出した直腸は徐々に肛門内へ還納するが、一部粘膜の著しい浮腫が認められ完全に還納することは不可能であった。そこで浮腫を呈する直腸粘膜の一部を剪刀で切除し、手術の終了とした(図C)。終了後は直ちに元の飼育水へ戻し、水外環境下において整復にかかった時間は3分ほどであった。
術後翌日の第3病日目には直腸粘膜の軽度脱出は認められたものの、症例の元気・食欲は劇的に改善が認められた。また排便も正常に確認された。その後術後7日目には肛門の状態は正常化し、現在初診時より第112病日目を経過し再発は認められていない。
考察
ホンコンプレコの脱肛はこれまであまり報告が無く、それに伴い治療方法も未だ確立されていない。また近い飼育環境の金魚の脱肛の治療には絶食や塩水浴などの方法が行われているが、ホンコンプレコでの有効生は確認されていない。今回筆者は、ホンコンプレコの脱肛に対し非観血的に整復を試み良好な経過が得られたが、今後症例数を重ねて有効生を検討すべきである。
図A:第1病日目(矢印部が患部)
図B:第2病日目(矢印部が患部)
図C:手術終了時
]]>
なんて久しぶりの日誌へのログインでしょう。
もはや1年に1回の記事の更新となってしまっています、、、
更新したとして誰が気付くのでしょうと思いきや、アクセスログを見るとなんと毎月1000前後のアクセスがあるようです。
細かくログを分析すると、猫の保護の記事が多いようです。
(いや、今読むと恥ずかしいですね、若かった?のかな)
でも、それ以外にも10年分の過去記事が検索で引っかかって来た方が、そのまま他の記事をついでに読んで行ってくれてるようです。また、病院ホームページを検索して頂いた方がそのままこの日誌も読んでくれているようです。
本当にありがたいことです。
…ここ数年は1年に1回しか更新していないのに、、、すみません。。。
といいますか、捨て猫の記事がもう5年半前になるんですね、、、年をとるわけだ。。。
また、今回の記事が92件目の日誌になるようです。
もうすぐ100件です。がんばり、、ましょうか。 …このペースだと100件目になるのは2025年ですけど。 くろ子生きてるかな、、、
さて、明日は休診日でありまして、手術がいっぱいだった今週ですが、昨日今日とで皆無事に退院しました。よかったです。
今週は診療時間内の緊急手術などもありまして、大変ご迷惑をおかけいたしました。緊急手術の際は、病院からの診療時間変更メールを登録していただいている患者様にはお送りするようにしています。来院予定だった患者様もメールを確認し、来院予定を変更して頂くことができているようですので、皆様宜しければ登録をお願い致します。
さて、明日は休診日でありまして(2回目)、診療以外の雑用も一段落したところで、1年半ぶりに日誌を書きましょう!
前回の記事が昨年の正月明け、、、
タイトルが、「年頭所感」
記事の締めが、「 これが年末所感になりませんように。 」
ですって。
、、、
年末所感というレベルでなく、次の年の正月どころか、もう次の年も半分過ぎようとしてますね。。。
では、何年経っても前置きが長いのは変わりませんが、
書きましょう。
「こだわり2017(非観血的に整復を試みたプレコの脱肛の1症例)」
こだわり、皆様は何かありますでしょうか。
私自身は開業してからというもの、忙しいこともありこれといった趣味などは無いのですが、興味を持ってしまうとトコトンまで追求してしまう癖があります。
それは診療に関してもそうなのですが、それ以外でも考え出したらば寝られないくらい考えてしまいます。
ここ数ヶ月は、コレ!です。
(2年ぶりの登場だニャ〜!)
いや、くろ子ちょっとどいてて。
水槽です。
以前受付にあった水槽ですが、受付は明るすぎたり、診療時間以外が暑すぎたり、ラジバンダリで、、、(古い)
苔だらけになってしまい、今は開かずの第2診察室の壁にいます。
こだわりといいますのは、この水槽のことです。
とは言いましても、アクアリストと自任するレベルではありませんので悪しからず。ただの思いつきで始めたこだわりです。
今は更紗流金が2匹と、ホンコンプレコ(吸い付きドジョウ)と、イシマキガイがくらしています。
こらこら、食べようとするんじゃない。
こだわってるポイントとは、この水槽の中のことだけではありません。
外を含めた全てのことです。
簡単に書きますと、、、
?水槽の幅に合わせて棚板を切り、断面を丁寧にヤスリ掛けした後エッジテープを貼り角を処理する。
?8L超の重さに耐えられるように、壁の中の柱を探り強固に固定する。
?棚の下には金魚用とプレコ用の餌を置く板を、綺麗な半円でカットし同様に断面の処理をする。
?水槽側面のガラスにガラス切りで穴をあけ、水替え用の蛇口を設置する。
?くろ子に食べられないように、冷却ファンと餌やり用の穴部分を計算しアクリル板をカットした蓋を設置。フィルター上部のプラスチックの蓋も自動給水器の形にカットする。
?低温用のメダカ用23℃ヒーターと、高温用のサーモスタットに冷却ファンを設置し26℃にセット。別でデジタル水温計を壁に設置。
?日中はLEDライトをタイマーコンセントを間にはさみ、9時から19時まで自動で点灯・消灯するように設定。
?エアポンプ、ろ過ポンプ、LEDライト×2、サーモスタットの配線を結束バンドでまとめ、スイッチ付き電源タップに接続。電源タップ、サーモスタット、エアポンプ本体は逆流防止弁とエアー調節のための三方活栓を間にはさみ、壁に設置。水草トリミング用のハサミや摂子もペン立てを使用し壁付けする。
?ろ過フィルターは荒目マットと2種の生物ろ材を選択。
?水草はアヌビアスナナとミクロソリウムを選択。購入したもののバランスが気に入らなかったため、全て外して流木に活着しなおす。
?水槽内は、エアストーンが目立たないように底石の中に隠す。7色LEDも底石に隠し上に光る石を乗せる。プレコの隠れ家用のミニ土管も底石の中に隠す。
?プレコの餌が金魚にとられないように、クリアファイルを切りアクリルパイプを通し自作のフードキーパーを造る。
?色合いを考え、赤い橋のアクセサリーを設置。奥の壁には金閣時とくろ子の写真をパウチした後貼りつける。
…ふぅ。簡単に書くとこんな感じでしょうか。
久しぶりに日誌書いてこの内容。。。誰が読んでくれるんでしょうか。。。
ま、多分コレでこの記事は、水槽を検索する人のアクセスが増えることでしょう(笑)
あ!!!
こだわりを書いていたらタイトルで書こうと思っていたプレコの脱肛を手術した話しを普通に書き忘れました…(汗)
(脱肛し元気食欲が消失したホンコンプレコ)
(クリックすると大きな写真になりますが、苦手な方は注意して下さい。)
…もうこんな時間だし(朝3時半)、、、次回に、、、近日中に(必ず)書きますので。。。
ということで、あとは私を夢中にする子達の動画ご覧下さい。
超元気です!
(すみません、音が少しうるさいです。。。)
名前はドジョ子といいます。
光る石でくつろぐドジョ子
ガラスの苔そうじをするドジョ子を裏からみると
イシマキガイくんです。モグモグと苔そうじをしてくれています。
(苦手な方はちょっとだけ注意かも)
金魚って寝るんですよ。
まぶたが無いので、なんとも言えない表情に見えますが(笑)
あーかわいい、こんな感じで癒されています。
おしまい。
え?くろ子が見たいですって?
使用がないですね。
どうぞ。
寝相悪いね、、、どんな夢を見てんのかな?
おしまい。
]]>